【厳選】創業融資に失敗しないための方法10選
公開日 2019年7月4日 最終更新日 2023年11月6日
こんにちは、名古屋相創業融資支援オフィス@本山の佐治です。
起業して日本政策金融公庫に融資を申し込んだのに、「融資に失敗した」なんて話をたまに聞きます。借入は絶対に失敗したくないですよね。
一度失敗してしまうと、審査に落ちた履歴が残り、その後に融資を申し込む際に、その履歴を確認され、融資が受けにくくなる可能性もあります。
この記事では融資専門の税理士が、日本政策金融公庫からの創業融資に失敗しないためにための方法10選をご紹介します。
1.創業融資で失敗しやすい人の特徴
1-1. 過去に経験がない人
例えば、美容院を開業したい方が、融資を受ける場合、過去に美容院での勤務経験がある方が多いと思います。この経験を活かして創業融資を受けたい!という感じで融資を申し込むとお金を借りられる可能性が高いです。このように、経験があれば融資は受けやすく、未経験の場合には、融資は受けにくくなります。
【例外】
フランチャイズの場合、未経験からでもスタートできるように仕組みができているため、未経験者でも融資が受けられる場合があります。ただし、フランチャイズならなんでも融資が受けられるわけではありません。
1-2. 自己資金がないまたは少ない
自己資金が全くない、又は、自己資金が少ない人は、準備不足とみなされ、融資を受けられる可能性はかなり低くなります。
【例外】
親にお金出してもらったり、友人から出資を受けた場合は融資を受けられる可能性があります。ただし、家族や友人から出資を受けた場合でも、自己資金がほどんどないようなケースは、金融機関からの評価はとても低くなるので、自己資金を必ず貯めることをおすすめします。可能であれば最低でも100万円は貯めるようにしましょう。
1-3. 計画性がない人
創業しようと思うけど自己資金がないのでお金を貸してほしいという人が融資を受けられる可能性はとても低いです。創業融資で成功している人の多くは、事前に計画を立てて計画通りに準備をしています。なので、準備不足な人は、融資を受けられない可能性が高いということを覚えておいてください。
1-4. ブラックリストに載っている人
携帯電話代の支払いが遅れている人、クレジットカードで遅延事故を起こしている人は、信用情報に傷がついて、いわゆる「ブラックリスト」に載っている可能性が高いといえます。そうすると融資を受けられない可能性が大変高くなります。
【例外】
過去にクレジット事故を起こしても、ある程度の時間が経過していて、直近数年で実績のある人は融資を受けられる可能性があります。ただし、過去ブラックリストで現在は十分な実績があるからといって、確実に融資を受けられるわけではないため、クレジットカードを多用する人は注意が必要です。
1-5. 住宅ローンや家賃の支払いが遅れる人
公庫をはじめとする金融機関は、貸したお金をしっかり返済してくれる人へお金を貸したいと考えます。住宅ローンや家賃の支払いがたびたび遅れる人は、融資を受けられる可能性が低いと考えたほうが良いです。他にも水道光熱費や公共料金支払いが遅れがちな人も注意が必要です。
※国民年金や、保険料を支払っていないと、融資を受けられないのではと思う人もいるかもしれませんが、年金や保険料の支払いをチェックされることはないようです。
※しかし法人が、社会保険料を支払っていない場合などは、融資審査がかなり厳しいのでご注意ください
1-6. 自己資金を見せ金で用意する人
見せ金は99%バレます。
見せ金とバレた時点で、以後融資が受けられなくなる可能性があるので、見せ金で自己資金を準備するのは絶対におすすめできません。公庫で融資を受けられなかった場合、公庫からは、しばらく融資を受けられない可能性もあるので注意しましょう。融資を受ける際は、通帳の履歴を半年分チェックされます。直近半年くらいの間に、突然お金が増えている場合、見せ金を疑われる可能性が高いので注意しましょう。
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1-7. 利息の高い金融機関から借り入れがある人
ノンバンク、サラ金、カードローンなど金利の高い金融機関から借入をして、現在返済中の人は、融資を受けられない可能性が高くなります。
[例]
通帳残高 20万円
カードローン 100万円
という場合、自己資金はゼロと判定されます。
さらに債務超過の場合、融資を受けることがとても難しくなります。
※カードローンなどの借入額残高が少ない場合、融資を受けられることもあります。
1-8. 面談でキレてしまった人
公庫の面接官から厳しいことを言われることもあります。しかしそこでキレてしまった人には絶対にお金を貸してくれませんので、絶対にキレないでください。公庫の面接官は、基本的に融資を申し込みする人へ融資をする前提で面接をするのですが、面談に厳しいことを言われ、面談中の態度が悪ければ、面接官も態度が悪くなることもあるでしょう。どんなことを言われても、面談ではキレることがないようにしてください。
1-9. 準備をしないで公庫へ行ってしまう
日本政策金融公庫は、個人事業主や中小企業に優しい金融機関です。しかし、準備不足の方に融資するほど緩くはありません。絶対に融資を成功させたいと思う人は、しっかり事前準備をしてから公庫へ行くことをおすすめします。
1-10. 創業融資に詳しくない人へ相談する
税理士なら公庫をはじめとする金融機関の融資に詳しいと思う人も多いかもしれませんが、融資の仕組みをしっかりと理解している人はそんなに多くありません。実績や知識の少ない人からのアドバイスで手続き進めてしまうと失敗する可能性が大変大きいので、融資に強い税理士などの専門家へ相談することをおすすめします。創業融資に詳しいかどうかは判断するには、その専門家のホームページなどで実績を確認することをおすすめします。
2. 創業融資に失敗しないために
ここまでの記事を読んで自分は大丈夫だと思う人も、最低半年から1年間しっかり準備をすることで、不利な条件を少なくすることができます。そのためには早くから融資を成功させるための準備をすることをオススメします。公庫からの借入は、準備次第で融資を受けられる可能性が高くなることを覚えておきましょう!
3. まとめ
公庫からの融資で失敗しやすいケースをご紹介しました。もし1つでもあてはまるものがあれば融資を受けられる可能性が低くなるので、融資成功させたい人は必ず10の項目を確認することをおすすめします。ただし上の項目に該当するからといって、絶対に融資を受けられないわけではありませんので、不安な方は融資の専門家へ相談することをおすすめします。専門家を経由することで、融資を受けられるケースもあります。公庫へ融資を申し込み、審査落ちすると、しばらく公庫から融資を受けられない可能性が高くなります。融資に失敗すると、事業計画が大きく崩れてしまうので、融資が上手くいく可能性をできるだけ引き上げて、融資を申し込むことをおすすめします。
少しでも融資について不安に思った場合は、創業融資専門家である名古屋創業融資支援オフィス@本山に聞きましょう。