【事実】公庫からの借入をおすすめする8つのメリット
公開日 2019年7月13日 最終更新日 2024年4月23日
こんにちは、名古屋相創業融資支援オフィス@本山の佐治です。
日本中にたくさん金融機関がある中で、これから創業する人や創業間もない人が借入をするのにおすすめするのは何といっても日本政策金融公庫です。
この記事では融資専門の税理士が、金融機関から借入するなら公庫をおすすめする8つのメリットをお話しします。
それではサクサク見ていきます。
1. なんといっても金利が低い!
創業を考えている人、創業して間がない人で融資を考えている人は日本政策金融公庫から融資を受けることをおすすめします。
それはなんといっても低金利だからです。
制度にもよりますが2.11%~高くても2.9%くらいです。
民間の金融機関から融資を受ける場合、信用保証料などの支払いもあるため3%以上の金利を支払うこととなります。
2. 保証人が不要
たいていの金融機関は融資を受ける際に保証人が必要です。
代表者保証人などを求められることがほとんどです。
でも公庫の新創業融資制度、中小企業経営力強化資金制度では、保証人が不要です。
民間の金融機関では保証人なしはほぼありえないので、この点でも公庫で融資を受けることをおすすめします。
3. 審査のハードルが他の金融機関より低い
公庫は100%政府が出資している金融機関です。
公庫の運営目的は中小企業を助けることです。
なので、民間の金融機関で審査に落ちてしまった人でも公庫から融資を受けられる可能性があります。
公庫は大企業に融資をしません。公庫の役割は中小企業へ融資することです。
政府の目標は、スタートアップ起業などの起業率を増やすことです。
そのため政府100%出資の公庫は創業者へ積極的に融資を行うことになっています。
ただし、創業した人全員が融資を受けられるわけではありません。
しかし、しっかりと創業準備と計画に取り組んだ人が融資を受けやすいのは間違いありません。
4. 経営のアドバイスがもらえる
公庫ではこれから創業する人や創業したばかりの人をサポートするためにいろいろな取り組みを行っています。
地域によって違いはありますが、セミナーや事業計画書作成支援などのイベントがあります。
公庫からの融資を考えている人はこうしたイベントに参加をしてみることをおすすめします。
5. 返済期間が長い
公庫から融資を受ける場合、5年以上10年以下で返済期間を選択できます。
現在は低金利のため、返済期間が長くなってもほとんど金利に影響しません。
毎月の返済額を減らして資金力を安定させたい人は、返済期間を長くすることをおすすめします。
ちなみに運転資金の返済期間は最長710年で、設備資金の返済期間は1020年です(※2024年4月1日変更)。
6. 万が一のときはリスケにも応じてくれる
経営が計画どおり順調にいけば、リスケジュールする必要はありません。
しかし、景気の悪化や突発的な事情で経営が悪化し、毎月の返済が厳しくなることがあります。
このようなときに公庫では毎月の返済額の一部または全額を減額してくれる制度もあるので、どうしても資金繰りが上手くいかないときは、公庫へ相談してリスケの相談にのってもらうことをおすすめします。
リスケのデメリットは、リスケをしている間、公庫はもちろん他の金融機関から融資を受けられなくなります。
融資を受けるときは返済計画は万が一のことも考え、慎重に考えましょう。
7. 公庫から融資を受けると他の金融機関からも融資が受けやすくなる
公庫で融資を受けてある程度の期間遅れずにしっかり返済を続けると、民間の金融機関からも融資を受けやすくなります。
いきなり民間の金融機関へ行って融資を申し込む前に、まず公庫で融資を受けて、きちんと返済実績を作った方が高い評価を受けられます。
8. 他の金融機関よりも融資実行までの期間が短い
民間の金融機関から融資を受ける場合、信用保証協会の保証を受けて融資を受けることがほとんどです。
その流れは、下図のようになります。
出典:信用保証のお申込の流れ | 一般社団法人全国信用保証協会連合会
一方で公庫での融資は信用保証協会の保証が不要なので、融資実行までの期間が民間の金融機関よりも短くなります。
一般的に
公庫から融資を受ける場合の融資実行までの期間は1~2か月
民間の金融機関から融資を受ける場合の融資実行までの期間は2~3か月
9. 公庫から融資を受けるデメリット
これまで公庫から融資を受けるメリットをお伝えしてきましたが、デメリットもあります。
公庫で融資を受ける場合、カードローンやキャッシングなどのノンバンクからお金を借りる場合に比べ融資実行までに時間がかかる。
カードローンなどなら即日融資などもありますが、公庫は融資までに最低でも1か月はかかってしまします。
しかし、これからも事業を続けていく人が一度カードローンやキャッシングなどの金利の高いところから融資を受けると、のちに公庫や銀行などへ融資を申し込むときにマイナス評価を受けるので、カードローンなどは利用しないことをおすすめします。
10. まとめ
公庫から融資を受けるときのメリット、デメリットをお伝えしました。
フリーランス、個人事業主、中小企業にとって、公庫はとっても味方になる金融機関です。
銀行は「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」といわれています。
これは業績が良いときは融資をし、業績不振になると融資が難しくなることの例えです。
経営状況悪化してから融資の相談に行くと、借りられない可能性が高くなります。
本当は今すぐに借りる必要がないけど、少し早いタイミングで融資を受けるために動くくらいが融資を受けるためにはちょうど良いくらいです。
少しでも融資について不安に思った場合は、創業融資専門家である名古屋創業融資支援オフィス@本山に聞きましょう。