広告費、本当に効果ある? 冷静に判断するための「期をまたぐ」投資対効果
サブスクリプション型のビジネスを始めたけれど、広告費を投入しても売上がぱっと上がらず、もやもやしていませんか?毎月の費用は増えているのに、将来の成果が見えづらいと不安になるかもしれません。この記事をお読みいただくことで、投資と収益のタイミングがずれる理由や、費用対効果を長期的に見極めるための管理会計の活用ポイントがわかります!
サブスクの売上と投資対効果
サブスクの売上は、ある日突然大きく伸びるというより、顧客が長く契約を続けてくれることで積み上がっていく傾向があります。このとき、広告費などの投資対効果は「今期だけ」では十分に測定できません。なぜなら、広告が効いて顧客が増えるのは将来のタイミングだからです。そこで活躍するのが、将来までを見通して分析できる管理会計という考え方です。
財務会計と管理会計はどう違う?
まず覚えておきたいのが、「財務会計は過去を整理し、管理会計は未来を見据える」という点です。財務会計は、一般的に四半期や年ごとに売上や費用をまとめて外部報告するために使われます。一方、管理会計は、主に社内で役立つ柔軟な会計方法です。
項目 | 財務会計 | 管理会計 |
---|---|---|
主な目的 | 投資家や債権者への報告 | 経営判断・内部分析 |
情報範囲 | 過去の実績中心 | 過去+未来予測 |
ルール | 会計基準に基づく | 自由度高く自社で設計 |
期をまたいだ投資を見える化するKPI
管理会計の活用でおすすめなのが、以下の3つの指標(KPI)です。
- 解約率(Churn Rate:チャーンレイト)
ある期間に解約した顧客数を、当初の顧客数で割ったものです。解約率が高いほど、お客さまが満足していない可能性が大きくなります。
- LTV(顧客生涯価値)
顧客1人が、取引開始から解約までにどれだけの売上をもたらすかを推定した指標です。「月々の利用料 × 利用月数」でおおまかに把握できます。
- CAC(顧客獲得コスト)
新しい顧客を1人獲得するためにかかった広告宣伝費などの総費用です。「広告費用 ÷ 新規顧客数」の計算がシンプルな例となります。
具体的にどのように始める?
- 現状整理 – 過去数ヶ月の広告費、売上、顧客数を集計し、単純に月ごとに比較する。
- KPI設定 – 自社の目標を踏まえて解約率、LTV、CACなどを計算し、エクセルやクラウドソフトに入力する。
- 改善策を考える – 解約率が高い月と低い月の違いを見比べる。どの広告チャネルが高いCACになっているか洗い出す。
- 定期ミーティングでチェック – 毎月や四半期ごとに新しい数値を更新し、傾向の変化を話し合う。
無理なく管理会計を導入するには
「専門知識がなくて不安…」という方は多いです。しかしご安心ください。最初は細かい会計基準を気にするより、自社に必要なデータを丁寧に集めることが大切です。数字に苦手意識がある方は、表計算シートなど扱いやすいツールを使ってみてください。
また、税理士や経営アドバイザーに相談するのも一つの手です。特に創業間もない時期に手探りで進めるより、最初に正しい分析の枠組みを整えるほうが、後々の手戻りを防げます。
名古屋創業融資支援オフィス@本山がお手伝いします
投資対効果の可視化や管理会計の導入について専門家に聞きたいとお考えなら、名古屋創業融資支援オフィス@本山にお気軽にご相談ください。私たちは創業期の資金調達サポートや事業計画書の作成支援、会計・税務アドバイスなどを幅広く行っています。
特に、日本政策金融公庫の融資支援や、完全成功報酬型の融資サポートなど、創業期のリスクを最小化できる仕組みも充実しています。ご自身のビジネスに合った管理会計のKPI設計から運用フォローまで、一貫してサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください。あなたの事業の成功に向けて、一緒に歩み始めましょう!
FAQ
- Q: 税務の会計処理だけでも、投資効果はわかりませんか?
A: 税務の会計処理は、税金計算を目的にしており、投資結果を長期的に評価するには向いていません。管理会計をあわせて導入することで、より詳しい分析ができます。
- Q: サブスクじゃないビジネスでも、管理会計は必要ですか?
A: はい。たとえば単発販売やサービス業でも、今後の施策を決めるための投資対効果分析は役立ちます。
- Q: LTVはどうやって算出すればいいですか?
A: シンプルに言えば「1人あたりの月額売上 × 平均契約月数」です。顧客ごとの利用実績に基づいて計算すると、さらに精度が上がります。
- Q: 創業融資の相談だけでも可能でしょうか?
A: もちろん大歓迎です。創業融資無料診断を実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
管理会計という視点を取り入れ、投資対効果を「期をまたいで」追いかけることで、サブスクでも安定した利益が見込める可能性が高まります。いきなり完璧を目指さず、まずはKPIのざっくり計測から始めてみてください。どう進めるか迷ったら、名古屋創業融資支援オフィス@本山へご相談いただければ、初回1時間の無料相談も行っています。ぜひこの機会に、長期的な視野をもったビジネス運営をスタートしてみましょう。