名古屋の創業融資|ミッション策定が成功への第一歩!事業計画の軸を作る方法

名古屋で熱い想いを胸に起業を目指す皆さん!
「このアイデアならいけるはず!」
事業への自信と同時に、事業計画の作成、資金調達、人材採用…と、やるべきことの多さに圧倒されそうになっていませんか?特に初めての起業では、目の前のタスクや「短期的な成果」へのプレッシャーに追われがちです。
しかし、少し立ち止まって考えてみてください。
あなたが本当に成し遂げたいことは何でしょうか? 目先の利益だけを追い求めて、本当に満足できるでしょうか?
実は、創業融資の獲得や事業の持続的な成長の鍵は、テクニックやノウハウ以前の、もっと根本的な部分にあります。それが、あなたの事業の「ミッション(使命、存在意義)」です。「上司の言うことは絶対?」という問いかけがありますが、創業者にとっての本当の「ボス」は誰でしょう? それは、あなた自身が掲げる「ミッション」なのです。
『Mission is Your Boss』
この言葉は、あなたの事業を成功に導く、強力な羅針盤となる考え方です。この記事では、なぜ「ミッション」が創業者にとって最重要なのか、そしてそれをどう創業融資に繋げ、力強いスタートを切るための武器にするかを解説します。
なぜ今、創業者にこそ「ミッション」が必要なのか?
創業期は、まさに決断の連続です。
- 「コストを抑えたいけど、サービスの品質は落としたくない…」
- 「目先の売上を確保するために、本当にやりたいことから少しズレるけど、この案件を受けるべきか…」
- 「利益を出すことを最優先すべきか、それとも今は地域貢献活動に力を入れるべきか…」
こんな風に、短期的な誘惑やプレッシャー、様々な選択肢の間で揺れ動くことは少なくありません。会社員であれば「上司の指示」という拠り所がありましたが、創業者であるあなたには、指示を出す人はいません。
では、何に基づいて意思決定をすれば良いのでしょうか?
ここで重要になるのが「ミッション」です。
ミッションとは、「あなたの事業が、誰のために、何のために存在するのか」を示す、事業の核となる想いや目的のこと。
『Mission is Your Boss』――これは、組織図上の上司ではなく、事業の目的・存在意義こそが、あなたの進むべき道を示し、最終的な判断基準となるべきだ、という考え方です。
明確なミッションがあれば、目先の利益やプレッシャーに惑わされず、本当に重要なことを見失わずに済みます。困難な状況でも、「自分たちは何のためにやっているんだっけ?」と立ち返ることで、ブレずに進むことができるのです。
「ミッション」が創業融資を引き寄せる理由
「ミッションなんて、理想論じゃない?融資担当者は結局、数字しか見ていないのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、それは大きな誤解です。
もちろん、事業計画の収支予測や返済計画といった「数字」は重要です。しかし、特に創業融資の審査担当者は、数字だけを見ているわけではありません。彼らは、「この事業は本当に世の中に必要なのか?」「この創業者は、困難があっても諦めずにやり遂げるだけの熱意を持っているか?」ということもしっかり見ています。
なぜなら、創業期は計画通りに進まないことの方が多いからです。不測の事態が起きても、事業を軌道に乗せ、最終的に融資を返済できるかどうかは、創業者の情熱や覚悟にかかっている部分が大きいのです。
明確なミッションは、あなたの事業計画に「一貫性」と「説得力」を与えます。
- 一貫性: なぜこの事業なのか、なぜこの市場なのか、なぜこのサービスなのか…ミッションが明確であれば、事業計画全体に一本の筋が通り、ストーリーとして説得力を持ちます。
- 説得力: ミッションに基づいた事業計画は、単なる数字の羅列ではなく、あなたの熱意や想いを伝えます。「この人なら、本気でこの事業を成功させそうだ」と審査担当者に感じてもらうことが、融資獲得の重要なポイントです。
もしミッションが曖昧だと…?
例えば、利益追求だけを優先するあまり、本来提供すべき価値(例:顧客満足、品質)を疎かにしてしまうような計画は、短期的な利益は見込めても、長期的な持続可能性に疑問符がつきます。これは、過去にあった大手企業の品質不正問題などを見ても明らかです。目先の上司(あるいは自身の利益)しか見ていない行動は、最終的に顧客や社会からの信頼を失い、事業そのものを危機に陥れます。
逆に、ミッションに基づいた判断は、困難な状況でも強みを発揮します。
例えば、「子どもたちの笑顔と健康を守る」というミッションを掲げる食品関連のスタートアップがあったとします。原材料費が高騰した際、安易に品質を落としたり、量を減らしたりするのは簡単です。しかし、ミッションに立ち返れば、「子どもたちのために、品質は絶対に妥協できない。別の方法でコスト削減や価格転嫁を検討しよう」という判断ができるはずです。たとえ短期的に利益が圧迫されたとしても、その姿勢が顧客や社会からの信頼に繋がり、長期的な成長の基盤となるのです。
さらに、「地域の中小企業のDX化を支援し、名古屋をもっと元気にする」といった地域貢献や社会課題の解決に繋がるミッションは、日本政策金融公庫などの公的な創業融資制度においても、評価されやすいポイントとなります。
あなたの「ミッション」を見つけ、伝える方法
「ミッションが大切なのは分かったけど、どうやって見つければいいの?」
難しく考える必要はありません。まずは、あなた自身の心に問いかけてみましょう。
- なぜ、他の誰でもなく「あなた」がこの事業をやるのですか?
- この事業を通して、誰の、どんな悩みや課題を解決したいですか?
- あなたの事業が成功したら、世の中はどう良くなっていますか?
- お金儲け以外に、あなたがこの事業で絶対に譲れない価値観は何ですか?
これらの問いに対する答えの中に、あなたのミッションの核があります。完璧な言葉でなくても構いません。まずは、あなたの想いを素直に書き出してみましょう。
ミッションを事業計画に落とし込む際のポイント:
- 具体的に: 誰に、どんな価値を、どのように提供するのか、イメージできるように。
- 独自性: あなたならではの強みや想いを反映させる。
- 実現可能性: 理想だけでなく、現実的な事業活動と結びつける。
そして、それを伝える際には:
- 熱意を込めて: あなた自身の言葉で、自信を持って語る。
- ストーリーで: なぜそのミッションに至ったのか、背景にある想いを語ることで共感を呼ぶ。
- 一貫性を意識: 事業計画の他の部分(事業内容、市場分析、収支計画など)とミッションがしっかりリンクしていることを示す。
創業融資の面談は、単なる審査の場ではなく、あなたの想いを伝える絶好の機会です。ミッションを熱く語ることで、審査担当者をあなたの事業の「ファン」にしましょう。
ミッションを経営の羅針盤にするために
無事に創業融資を獲得し、事業がスタートした後も、ミッションの重要性は変わりません。むしろ、日々の忙しさの中で、より意識的に立ち返る必要があります。
事業を運営していれば、必ず困難な局面や、予期せぬ問題に直面します。そんな時こそ、「自分たちは何のためにこの事業をやっているのか?」というミッションに立ち返ってください。それが、進むべき方向を見失わず、困難を乗り越えるための力になります。
ただし、「ミッションさえあれば事業は必ず成功する」というわけではありません。
どんなに素晴らしいミッションも、それを具体的な事業計画に落とし込み、日々泥臭く行動し、変化に対応していく実行力がなければ、絵に描いた餅になってしまいます。
ミッションは、あくまで「どこに向かうか」を示す羅針盤です。その方向に進むための「地図(事業計画)」と「エンジン(実行力・改善力)」があってこそ、目的地にたどり着けるのです。
まとめ
創業は、あなたの情熱とビジョンを形にする、エキサイティングな旅の始まりです。その旅路において、最も信頼でき、あなたを正しい方向へと導いてくれる羅針盤、それが「ミッション」です。
『Mission is Your Boss』
この言葉を胸に、あなたの事業の核となるミッションを見つけ、それを事業計画と日々の行動に反映させてください。そうすることで、創業融資への道が拓けるだけでなく、社会に価値を提供し、あなた自身も誇りを持てる、真に持続可能な事業を築くことができるはずです。
参考文献
- NVIDIA. “NVIDIA Story”
https://images.nvidia.com/pdf/NVIDIA-Story.pdf ↗ - Deloitte. (2022). “2022 Global Marketing Trends”
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/technology/dd/jp-dd-global-marketing-trends-2022-jp.pdf ↗
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