「クレジット・ガイダンスの点数は、どのくらいが普通?」「自分のスコアは低いのだろうか」。点数を確認しても、その受け止め方に迷うことがあります。
この記事では、CICの公表資料をもとに、分布の中での自分の位置、点数から分かること、次に確認したい情報を整理します。創業融資を検討している方に向けて、日本政策金融公庫との関係も解説します。
クレジット・ガイダンスの平均・目安は?
クレジット・ガイダンスは、信用情報機関のCICが保有する取引情報を分析し、信用状態を200~800点の「指数」と、その「算出理由」で示すサービスです。
最も人数が多い点数帯
620~709点
この範囲は、平均点や融資の合格点を示すものではありません。
CICが公表する分布図では、620~709点に半数以上が集まっています。まずは、自分の点数が図のどの範囲に入るかを見てみましょう。

「一番多い点数帯」と「平均点」は意味が違います。この図には正確な平均点は示されていないため、620点を境に「平均以上・平均以下」と分けることはできません。分布は、他の人と比べた位置を知る参考として使いましょう。
この点数で分かること・分からないこと
点数の位置が分かったら、次はその数字が何を表しているかを確認しましょう。
- 点数が表すこと:支払い・残高など、クレジットやローンの取引情報に基づく信用状態です。
- 点数だけでは決まらないこと:融資の可否や、いくら借りられるかです。年収・預金額などは、この指数の算出には使われません。
点数が低いと、融資は受けられない?
分布の中で自分の点数が低い側にあっても、それだけで融資を受けられないとは判断できません。CICも「何点以上なら審査に通るか」は分からないと説明しています。
気になるときは、点数と一緒に示される「算出理由」を読み、何が影響したのかを確認しましょう。支払いの記録や残高など、元の信用情報と照らすことで、確認すべきことを具体的にできます。
自分のスコアに何が影響した?「算出理由」の見方
自分の状況を知るには、点数と一緒に表示される「算出理由」を読みます。これは、指数に特に影響した取引事実の説明で、最大4件示されます。
例えば、CICは次のような算出理由を紹介しています。
未入金がないため、指数にプラスの影響を与えています。
CIC「クレジット・ガイダンス」の説明例
- 取引について述べている部分
- 「未入金がない」
- 点数への影響を述べている部分
- 「プラスの影響を与えている」
このように、「何が影響したのか」と「どちらに影響したのか」を分けると、自分の開示結果も読みやすくなります。
指数の算出に使われる情報は、支払状況・残高・契約数・契約期間・申込件数の5種類です。すべてを一度に見直すより、まず自分の算出理由に出ている項目から確認すると、状況を整理しやすくなります。
算出理由を見た後、何を確認する?
算出理由の中で気になった項目を、元の信用情報と照らしてみましょう。次の表は、CICの算出項目をもとに、確認先を当事務所で整理したものです。
| 気になった項目 | まず確認すること |
|---|---|
| 支払状況 | 請求に対して入金されているか、支払いの記録を確認する。 |
| 残高 | 利用残高を確認し、現在の返済状況と照らす。 |
| 契約数・契約期間 | 登録されている契約の内容と、契約年月日を確認する。 |
| 申込件数 | 登録されている申込情報を、自分が申し込んだ内容と照らす。 |
CICは、期日どおりの支払い、カードやキャッシングの使いすぎを避けること、健全な利用を長く続けることを改善のヒントとして挙げています。ただし、指数は複数の情報から算出されるため、特定の行動で必ず何点上がるとはいえません。
点数の変化だけを追うより、まず支払いの遅れや無理な利用がないかを確かめ、日々の利用を整えることから始めましょう。
創業融資を考えている人は、どう受け止める?
日本政策金融公庫はCICに加盟し、申込人の信用情報を支払能力・返済能力の調査に利用します。現行の借入申込書には、信用情報機関が分析して算出した数値なども照会対象に含まれています。
一方、公庫が創業融資でクレジット・ガイダンスの指数をどのように評価するか、基準となる点数があるかは、確認した公表資料では分かりません。
そのため、点数だけを見て申込みを諦めたり、希望額を借りられると見込んだりせず、信用情報の内容を確認したうえで、事業に必要な資金や返済の計画を整理していきましょう。
事業の内容や資金計画を、説明できる形にまとめるためのサポートをご案内しています。
まだ確認していない人へ:スコアの確認方法
CICの信用情報開示を申し込む際に、クレジット・ガイダンスを希望すると、指数と算出理由を一緒に確認できます。追加料金はかかりません。
- インターネット:500円(税込)
初回は対応スマートフォンと、有効な署名用電子証明書のあるマイナンバーカードが必要です。マイナPocketアプリで本人確認を行います。CICのインターネット開示手順へ。 - 郵送:1,500円
申込書・本人確認書類・手数料を用意します。CICの郵送開示手順へ。
申込時は、クレジット・ガイダンスを希望する選択を忘れないようにしましょう。登録されている契約の状況によっては、指数が算出されない場合もあります。
よくある質問
Q. 指数が表示されないのは、信用状態が悪いからですか?
A. それだけでは判断できません。CICは、登録されている契約が締結後6カ月未満のものだけの場合など、算出できない条件を示しています。表示されない理由は、開示結果と公式の説明で確認してください。
Q. 提供停止(オプトアウト)のメリット・デメリットは?
A. 提供停止には、クレジット・ガイダンスの指数と算出理由を会員会社に提供しないよう、自分で選べる利点があります。ただし、返済履歴などの元の信用情報は引き続き提供されます。
提供停止によって審査が有利になるか、不利になるかは、確認した公表資料では分かりません。審査上の損得があると決めつけず、停止できる情報の範囲を理解したうえで検討してください。
分布で位置を知り、算出理由で自分の状況を確かめる
平均や目安を知りたいとき、分布図は自分の位置を知る手がかりになります。その後は算出理由を読み、気になった項目を元の信用情報と照らしてみてください。創業融資を検討している方は、その確認とあわせて資金計画を具体化していきましょう。
参考資料
免責事項
本記事は2026年9月7日時点で確認した公表資料に基づく一般的な情報です。分布図の集計時点は2024年10月です。融資の可否・金額や指数の改善を保証するものではありません。最新の手続きはCIC、個別の融資条件は申込先にご確認ください。



















