創業融資専門家コラム
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2024.11.12 STATION Aiを支える「知の拠点あいち」:あいちのイノベーション戦略を紐解く
STATION Aiと知の拠点あいちの連携 | 出典: 愛知県 近年、スタートアップを取り巻く環境整備の重要性が叫ばれています。そんな中、2024年10月31日にオープンしたSTATION Ai(ステーション エーアイ)は、国内最大級のスタートアップ支援拠点として大きな注目を集めています。STATION Aiについてはこちらの記事(https://yushi.stfconsul.com/stationai-startup-ecosystem/)で詳しく解説していますが、今回はSTATION Aiを陰で支えるもう一つの重要な拠点、「知の拠点あいち」についてご紹介します。 STATION Aiの知
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2024.10.15 複雑な税制優遇策を正しく理解し、日本のスタートアップを成功に導く税務戦略とは?
スタートアップ支援施策 日本政府はスタートアップ促進に力を入れており、エンジェル税制、ストックオプション税制など、様々な税制優遇策を導入しています。これらの制度は、スタートアップにとって資金調達や人材確保を後押しする強力な武器となります。 しかし、その複雑な要件や手続きを理解し、適切に活用するには、税の専門家である税理士のサポートが不可欠です。 成長を加速させる税制優遇策 スタートアップを支援する税制優遇策は多岐に渡り、それぞれ異なるメリットと要件を持っています。以下に主要な制度と活用ポイントをまとめました。 エンジェル税制 スタートアップへの投資を促進するための税制優遇です。投資額に応じて、
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2024.10.10 【起業家の不安を解消!】会社情報とプライバシー保護の両立を実現する「住所非表示制度」
ひそひそ話をする親子 「起業したいけれど、自宅の住所が公開されるのは不安…」。そんな悩みを抱えている方は少なくないのではないでしょうか? 2024年10月1日から、そんな起業家たちの不安を解消する、新しい制度が始まりました。それが「代表取締役等住所非表示措置」です。 従来、株式会社を設立する際には、代表取締役の住所を登記簿に登録し、誰でも閲覧できる状態でした。しかし、インターネットの普及により、住所情報が悪用されるリスクが高まっている今、プライバシー保護の重要性はますます高まっています。この制度は、あらゆる人が安心して起業できる環境を作るための大きな一歩と言えるでしょう。 もう、
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2024.10.04 あなたの仕事も変わる?「インパクト」で考える事業計画の立て方
ロジックモデルフローチャート |出所: 日本財団 ロジック・モデル作成ガイドP.2 「インパクト」ってよく聞くけど、実際どういう意味? そんな風に思っていませんか? 実はビジネスの世界、特に「社会的インパクト」と呼ばれるものには、重要な意味があるんです。今回は、この「社会的インパクト」を分かりやすく解説し、あなたの仕事にも役立つ「ロジックモデル」を使った事業計画の考え方をご紹介します。 インパクトって一体何? 衝撃だけじゃない深い意味 多くの人が「インパクト」と聞くと、強い衝撃や印象をイメージするかもしれません。確かに、新しいデザインや画期的なサービスなど、私たちの心を揺さぶるも
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2024.09.17 【創業期こそ重要】クラウド会計導入で変わる、スタートアップの業務効率化
スタートアップや起業したばかりの皆様、事業計画に追われる日々の中で、会計業務はどうされていますか?「時間がない」「会計は苦手…」と感じて後回しにしていませんか?創業期は、資金調達や事業展開など、やるべきことが山積みです。限られた時間の中ですべてを効率的に進めるためには、会計業務の効率化が不可欠と言えるでしょう。 そこでおすすめしたいのが、 クラウド会計ソフト の導入です。 クラウド会計ソフトが選ばれる理由 従来の会計ソフトと異なり、クラウド会計ソフトはインターネット上で動作するため、以下の様なメリットがあります。 特別な知識がなくても、簡単に始められる! 分かりやすいインターフェースで、直感的
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2024.09.09 税務ガバナンス:企業価値向上のための必須戦略【これからの時代を生き残る】
これからの企業経営に必須な税務の在り方 これからの時代、企業が持続的な成長を遂げ、企業価値を高めていくためには、 税務ガバナンス という考え方が欠かせません。従来、多くの日本企業では、税務部門は単なる申告納税義務を果たすためだけの部門と捉えられがちでした。しかし、グローバル規模での事業展開やROE経営といった新しい潮流の中で、税務ガバナンスは経営戦略上の重要性を増しています。 税務ガバナンスとは? 税務ガバナンスとは、企業が税務コンプライアンスと税務プランニングを適切に行うこと を指します。簡単に言うと、 税務リスクを最小限に抑えつつ、税金面で有利になるように戦略的に企業活動を行うこと です。
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2024.08.22 STATION Aiが秘める無限の可能性:日本のスタートアップ・エコシステムを再構築する
出典:愛知県 | <参考> STATION Aiの概要 はじめに 近年、世界中でスタートアップ(注01)が新しい価値を生み出し、経済成長の原動力となっています。日本でも、政府がスタートアップ育成5か年計画を策定した2022年以降、スタートアップへの注目度はますます高まりを見せています。 しかし、日本のスタートアップを取り巻く環境は、必ずしも十分なものとは言えないのが現状です。そこで、日本のスタートアップ・エコシステム(注02)を大きく変革する可能性を秘めているのが、2024年10月に愛知県名古屋市鶴舞公園南側に誕生する「STATION Ai (ステーションエーアイ)」です。 (注01) スター
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2024.08.20 名古屋市公民連携ポータルサイトの会員に加入いたしました!
皆さま、こんにちは。佐治税理士事務所の佐治です。 この度、当事務所は2024年8月に「名古屋市公民連携ポータルサイト」の会員として加入いたしました。 名古屋市公民連携ポータルサイト| 佐治税理士事務所 このポータルサイトは、名古屋市と企業、NPO、大学など多様な主体が連携し、行政や社会の課題解決に向けて取り組むネットワークです。当事務所は、これまで培ってきたノウハウを活かし、地域経済の活性化と社会課題の解決に貢献したいと考えております。 名古屋市公民連携ポータルサイトに加入することで、他の会員企業や団体との対話や連携を通じ、新たな価値を創
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2024.08.01 ゼブラ企業:社会課題解決と経済成長の両輪を回す、持続可能な未来への鍵
ゼブラ企業とは ゼブラ企業とは、2017年にアメリカで提唱された概念であり、時価総額を重視するユニコーン企業と対比させて、社会課題解決と経済成長の両立を目指す企業を、白黒模様、群れで行動するゼブラ(シマウマ)に例えたものです。従来の企業像とは一線を画し、経済的利益の追求だけでなく、社会や環境への貢献を重視する姿勢が特徴です。 中小企業庁は、地域の社会課題解決の担い手となるゼブラ企業(「ローカル・ゼブラ企業」)の創出・育成に向けて「地域課題解決事業推進に向けた基本指針」を令和6年3月1日公表しました。この指針は、地域課題解決型ビジネスへの理解を深め、多様な関係者との連携を促進し、持続可能な社会の
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2024.07.05 スタートアップの資金調達革命!もう「夢物語」じゃない、未来を担保にできる時代へ
「画期的なアイデアはある。でも、資金が足りない…」そんな悩みを抱えるスタートアップ経営者のみなさん、朗報です!日本でも、いよいよ「事業性融資」と「企業価値担保権」という新しい制度が始まりました。これまで資金調達に苦労していたスタートアップにとって、大きな追い風となるでしょう。 これまでの常識を覆す、事業性融資とは? 従来の融資審査では、過去の決算書や担保となる資産が重視されてきました。しかし、設立間もないスタートアップにとって、立派な決算書や十分な担保を用意するのは至難の業です。そこで登場したのが「事業性融資」。事業性融資は、過去の業績ではなく、事業計画の将来性や実現可能性を評価